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黒龍江ニュース

○“ハルビンの冬、到来

2019-11-25

    新潟は紅葉シーズンがだんだんと終わりに近づいているが、ハルビン市内は、一足先に冬が始まった。今年は10月中旬から気温が下がり始め、11月になると最高・最低気温とも氷点下となる日が多く、既に路面の凍結や積雪が見られる。厚手のコートを着て、転倒しないように気を付けながらも足早に道を行く人々の姿が印象的だ。昨年は暖冬であり、12月中旬から下旬にかけてようやく積雪、という状況で、今年は昨年よりも少し長い冬になりそうだ。
     市内では10月20日に集中暖房(通称「暖気」)の稼働が開始した。集中暖房は中国北方地域で導入されているもので、建物の内部に張り巡らされたパイプの中に、専門の企業が蒸気や熱水を通し、その熱で部屋を暖めるというシステムである。稼働している間は、夏のような服装でも室内で快適に過ごすことができる。
     クリスマス頃になると、ハルビンの冬の一大イベント、ハルビン氷雪大世界(ハルビン氷祭り)が開幕する。世界三大氷祭りの一つとして数えられ、広大な敷地に、色とりどりにライトアップされた氷像や巨大な氷の滑り台等多数の展示があり、観客を魅了する。氷像に使用される氷は、ハルビン市内を流れる松花江という川から切り出したものである。ハルビンでは、冬になると川が凍結し、松花江では凍った川の上を車で走行できるようになる。ハルビンの冬のお馴染みの光景である。
      新潟も雪国であり、新潟出身である私も冬の光景に慣れているとはいえ、ハルビンの冬は新潟と異なるところが多いと感じる。現在週4便運航している新潟―ハルビン間の航空便を活用し、ハルビン氷祭りをはじめとした、新潟とは違う冬の光景を体験する旅客が増え、また、ハルビンから新潟を訪れ、新潟のスノーシーズンを楽しむ旅客が増加し、相互往来が活性化することで、新潟県と黒龍江省の友好交流が更に発展していくことを期待している。(K) 
          
(11月15日時点の天気予報)               (室内の集中暖房の例) 
     
(昨年のハルビン氷祭り会場入口)         (昨年のハルビン氷祭り会場内部の様子)