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黒龍江ニュース

○新潟県と黒龍江大学の交流の歴史

2021-11-05

9月22日、黒龍江省ハルビン市の黒龍江大学が創立80周年を迎えた。26日に開催された記念式典には省共産党委員会や省政府の幹部が列席するなど、22日から5日間にわたり、各種祝賀イベントが盛大に執り行われた。

この80年の長い歴史の中で、新潟県と黒龍江大学はこれまで様々な交流を実施してきた。

まず、県内の大学や専門学校が黒龍江大学と提携し、学術交流、教員・学生の交流、学術情報・資料の交換等を行っている。例えば、夏季休暇期間中に新潟県立大学の学生が短期の語学留学に訪れ、黒龍江大学で日本語を専攻する学生と交流している。ハルビン市に住んでいる日本人が少なく、中国人学生にとっては、同年代の日本人と交流できる貴重な機会ではあるが、現在留学生は中国への入国が制限されているので、黒龍江大学での交流ができない状況にある。

また県では、日本語教師派遣事業を実施し、黒龍江大学東語学院日本語専攻に日本語教師を派遣している。平成20(2008)年度から派遣を開始し、現在は3名の新潟県出身の教師の方から日本語の指導はもちろん、学生が日本と新潟の文化や歴史等についての理解を深められるよう日々ご尽力いただいている。しかしながら、現在は新型コロナウイルスの影響により、日本からオンラインで授業を行っている。

そして、日本語教師のご協力のもと、黒龍江省に派遣されている県職員が大学を訪問し、新潟紹介講座を実施している。新潟の基本的な情報から観光、グルメ、文化等について大学生に紹介し、新潟県の知名度向上に取り組んでいる。

    新型コロナ禍で自由に往来ができず、直接顔を合わせた交流ができない状況が続いているのは残念でならない。来年2022年は、日中国交正常化50周年の記念の年であり、日中間の交流に注目が集まる。感染拡大が収束し、以前のような活発な交流が可能になることを願うとともに、日中関係が更なる発展を遂げる年になるよう尽力していきたい。(K)

 

写真左:黒龍江大学

写真右:日本人留学生と中国人学生の交流