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大連レポート

○WEBを通じた中国プロモーションの現況~外務省主催事業を一例として~

2020-12-15

コロナウイルスの世界的な感染拡大は終息の目途が立たず、日中間の自由な往来が出来ないため、中国では、日本に行きたい、日本商品を買いたい、日本食が食べたい等、日本への興味・関心を有する中国人をターゲットにしたWEB等でのプロモ―ションが急増しています。

そうした中、外務省(日本大使館、総領事館等)では、今年度も地方自治体や日系企業・団体等と連携し、日本各地の観光・文化・食などの魅力を発信するプロモーションを展開しています。今年度事業では、中国にいながら、中国の消費者に日本の地域の魅力をより一層体感してもらうことを通じ、日本食、日本産品の販売促進・輸出増加につなげていくことを目的に、12月いっぱいを実施期間として、WEB等を通じた多様な取組が展開されています。

その一環として大連市内でも先日、人気KOL(※注)のmaki氏(フォロワー数340万人)による、日本料理店のプロ料理人等が出演し、日本の食文化を発信するライブ配信イベントが開催されました。このイベントでは、「あなたの夕食に日本料理を一品追加!」とのテーマで、日本和食の粋を極めた懐石料理の一端を紹介するとともに、中国国内で購入可能な日本の食材(食品、調味料等)を活用した料理の実演・試食等を通じて、ライブ視聴者に日本の家庭料理を紹介し、和食の魅力を効果的に発信していました。

ライブ配信前は本当に視聴者が集まるかと少しやきもきしていましたが、開始直後から閲覧数が増加を続け、気づけば10万人を超えていました。2時間近いライブ配信の間、テンポの良い進行に合わせ、視聴者側からのコメント・反応もオンラインで直ぐに反映されるため、時間経過とともに盛り上がりを見せ、あっという間に2時間の配信が終了しました。日本に対して渇望感を抱いている中国人の一面に触れることが出来ました。

このイベントには、当事務所からも魚沼産コシヒカリの提供等を通じて、新潟の魅力発信をお願いしたところです。また、大連所在の県内企業も食器等の什器類を提供したと伺っており、多彩な新潟の魅力をPR出来たと感じております。今後も県内自治体、企業等の皆様と連携を図りながら、こうした効果的な取組に積極的に参加できればと考えています。

(※注):KOL(Key Opinion Leader:中国等のSNSで販売促進に影響力を持つ人物)

(参考)

〇外務省「地域の魅力海外発信支援事業『种草日本Go购够』」実施概要

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100120347.pdf

〇大連でのライブ配信動画(“相约大连 畅谈和风食文化”)

https://weibo.com/l/wblive/p/show/1022:2321324578844207087960